南河内バスファンblog

ただの路線バスマニアです

★旧ブログ過去記事★金剛バス廃止問題その④※2023/10/30一部更新【路線バス/金剛バス】

お待たせいたしました

10月26日にアクセスが多かったのですが

投稿が遅くなり申し訳ございません

実は広域協議会傍聴当日に投稿予定でしたが

資料を整理していた時に

太子町単独協議会の公式ページが更新されたため

そちらも組み込んだことで遅くなりました

 

2023(令和5)年10月26日(木)

今回も「かなんぴあ」大会議室で

広域協議会が行われ

定員の約2倍となる58名もの傍聴者が訪れました

※広域協議会=富田林市、太子町、河南町及び千早赤阪村地域公共交通活性化協議会

第2回の資料にありました通り

基本となる5路線の補完運行と

5路線以外の代替についての議題でした

なお、第3回広域協議会の資料も公開されていますが

そこには記されていない口頭説明を

補助的に記しています

資料は下記リンク先からダウンロードして

ご覧くださいませ

 

先ずは近鉄バス及び南海バスに運行委託する

5路線の補完運行について記します

 

なお、各路線ごとに

現行と代替後の便数比較や比率を載せていますが

詳しいダイヤが公開されていないことと

私が個人的に試算したものとなりますので

あくまでも参考程度にして頂ければ幸いです

 

①喜志循環線/近鉄バス運行

この路線については廃止後の代替運行は

現行と同じ便数となるため補完運行はありません

この路線に関連した上ノ太子駅発着の各路線は

太子町による自家用有償旅客運送で代替します

既存の「たいしのってこバス」を増車するほか

一部路線では中型バスのレンタカーを

使用する計画です

下記の通り太子町単独協議会の資料が

公開されましたので一部分を載せておきます

既存の「たいしのってこバス」のルート変更など

朝夕は羽曳野市にある上ノ太子駅発着をメインに

日中は町内循環をメインとし運行する計画です

これにより太子町内の金剛バス路線は

廃止後も減便やルート変更があるものの

ほぼ維持されることとなります

なお、太子カントリー~平石間は廃止となります

資料は下記のリンクからダウンロードし

ご覧くださいませ

②阪南線/近鉄バス運行

金剛バスの中でも乗車人員が上位になる路線です

コミュニティバス(以下、コミバスとする)方式ではまかなえないため

河南町の自家用有償旅客運送による補完運行を

17時以降に5便程度運行予定です

なお、河南町は金剛バスの車両を購入し活用

この路線では購入した金剛バス車両での運行です

全体的な便数は現行の8割程度となる見込みです

③さくら坂循環線/近鉄バス運行

この路線も富田林駅と丘の上にある住宅地を結ぶ路線で

乗車人員が高い路線となります

阪南線と同様で補完運行を河南町が行い

朝6時台に0.5循環程度※さくら坂→富田林駅の片道運行

夜は19~20時台で2.5循環程度※1便だけ富田林駅→さくら坂の片道運行

という内容です

こちらも購入する金剛バス車両で運行する計画です

全体では現行の8割程度の循環数(便数)になる予定です

④千早線/南海バス運行

この路線は大阪府唯一の村、千早赤阪村富田林駅を結ぶ路線

休日は金剛山等へのアクセス観光路線の役割もありますが

村での生活には欠かせない路線です

南海バス運行分は便数の維持や人員確保の兼ね合いから

富田林駅~千早赤阪中学校間に短縮して運行します

 

それに伴う補完運行は村が行いますが

第2回広域協議会の案では

マイクロバス等の小型車両で想定しており

村民輸送を確保する観点から

富田林駅~森屋西口間、つまり富田林市と河南町内は

全て通過(クローズドドア)する案でした

しかし質問や意見があったことと

富田林市と河南町との協議・連携を行った結果

全てのバス停で乗降扱いを行います

 

その代わりとして山岳区間の需要や運転士の技能も考慮し

千早赤阪中学校で分割することで

富田林駅~千早赤阪中学校間は路線バス車両での運行となり

朝は5~8時台で駅ゆきが4便程度

夕方は17~21時台で中学校ゆきが4便程度

南海バスの補完運行を行う計画です

 

一方、千早赤阪中学校~金剛登山口間は小型車両で

1日あたり13便程度の運行計画です

 

中学校で乗り換えとなりますが

区間での代替後の便数は概ね8割程度となる見込みです

 

なお、森屋から楠公誕生地、東水分、水越峠間は廃止となります

⑤東條線/南海バス運行

この路線は沿線の公立学校への通学の足となっているほか

福祉施設もあることから比較的乗車人員が多い路線です

減便となるダイヤ改正前は

富田林駅~こんごう福祉センター循環のみで17便

朝夕は1時間あたり2~3本、日中は60分間隔でした

そこへ平日なら吉年、甘南備発着も加わりますので

富田林駅~蒲間は日中でも約30分間隔でした

廃止後の補完運行も含めた代替運行の便数は現行比で約150%です

しかし吉年、甘南備系統は廃止となるため

2020年7月のダイヤと比較すると50%程度となります

 

さて、南海バスの補完運行は富田林市ではなく

同市のコミバス「レインボーバス」を一部運休とし

その車両と乗務員でこちらの補完運行を行います

そのため南海バス近鉄バスが競合しますが

広域協議会からもご了承頂きたいと明言がありました

補完運行を行う近鉄バス(レインボーバス)は循環経路となります

運休中の東甘南備~サバーファーム間が復活?となるものの

朝は7~10時台、夕方は15~18時台で合計3循環

と少ない本数での設定です※レインボーバスの間合い運行のため

バス事業者2社に運行委託する5路線については以上となります

 

長くなりますが続けます

上記5路線以外について記していきます

 

富田林市による自家用有償旅客運送

北大伴線石川線と一体として運行する河南町へ委ねました

そのため、休止中の富田林循環線と

毎月28日運行の滝谷不動系統は廃止となります

 

太子町による自家用有償旅客運送

太子町については上記5路線の①で触れましたのでそちらをご覧ください

 

河南町による自家用有償旅客運送

①石川・北大伴線

この路線は富田林駅と東山(芸大前)及び近つ飛鳥博物館前の路線と

途中、川向の先で分岐し北大伴へ向かう路線です

双方とも住宅地と駅を結ぶ生活に欠かせない存在です

近つ飛鳥博物館前は上記5路線の②もありますが

北大伴は唯一の足となっています

富田林駅~北大伴間は富田林市内完結であり

第2回広域協議会で富田林市は乗合タクシーでの代替案でしたが

河南町との協議で調整を行ったため

石川線と一体化し河南町が運行を引き受ける形となりました

車両は河南町が購入する金剛バスの車両と

既存のカナちゃんバスの車両を使用するとのことです

※確認が取れました※

運行形態は

近つ飛鳥博物館前~富田林駅前~北大伴の一体運行で検討し

便数は10便ですが

現行の石川線及び北大伴線それぞれ10便となるため

6割程度の運行が確保されます

 

便数は資料では読み切れない部分があり

また明言もなかったため何とも言えませんが

石川・北大伴線として全体で10便程度という解釈かと思われます

その場合、廃止後は大幅減便となり

両線が重複する富田林駅~川向間は約3割程度まで落ち込みます

詳細が分かり次第お知らせいたします

②河内(かうち)線

この路線は残るかどうか微妙でしたが

約8割程度の本数を維持して運行する計画となりました

河内(かうち)終点にある弘川寺は趣もあり良いところです

この機会に路線バスでお出かけしてみてはいかがでしょうか

さて、この路線も①と同様の車両で運行する計画です

なお、北加納から分岐する平石系統は廃止とし

既存の乗合タクシーが代替となります

③白木線

広域協議会が行われた「かなんぴあ」や

河南町役場前を通る河南町の主役?路線

決して運行本数は多くないものの需要はあります

この路線の使用車両も金剛バスから購入する車両と

カナちゃんバスの車両を使用します

便数が約6割程度まで減りますが

河南町コミバス「カナちゃんバス」や

乗合タクシー「やまなみタクシー」と

組み合わせて利用することで公共交通空白地域もカバーできます

なお、現在運休中の白木加納循環線は廃止となります

さて、河南町は4市町村の中で最も力を注いでいるよう感じます

自家用有償旅客運送用として金剛バスから車両購入の話もあり

また金剛バスを運行する金剛自動車にとって貴重な収益になります

減価償却済みであるという前提で

河南町にとって見慣れた中古車両を購入することで

バス利用者や町民への公共交通に対する取り組みが

形として見えなすから金剛バス、河南町双方にとって

良いことだと私は感じております

 

千早赤阪村における自家用有償旅客運送について

千早線の補完運行と千早赤阪中学校~金剛登山口間の運行以外

現在のところ計画はありません

そのため、千早線の森屋~楠公誕生地、東水分、水越峠間は廃止となります

ただし、広域協議会は今後も数年は継続するため

状況によっては路線の見直しなど

廃止路線も含めて検討する場合があるとのことです

 

以上が第3回広域協議会の主な内容です

 

第4回広域協議会は11月16日(木)に「かなんぴあ」で開催予定です

内容は

・金剛バス廃止に伴う新たな公共交通の協議について

・金剛バスの廃止の協議について

・広域協議会の補正予算について

・各市町村における単独協議会での協議事項の報告

となっています

 

これらの内容を踏まえて

個人的に非公式な路線図を作成しました

あくまでも非公式ですので

必ず公式のものでご確認ください

 

カナちゃんバスとやまなみタクシーですが

往路と復路で停車するバス停が異なります

河南町ホームページでご確認下さいませ

 

 
 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

富田林市、太子町、河南町及び千早赤阪村地域公共交通活性化協議会公式ホームページ

富田林市交通会議公式ホームページ

太子町地域公共交通会議公式ホームページ

河南町地域公共交通会議公式ホームページ

千早赤阪村地域公共交通協議会公式ホームページ

※ありません