まだまだ暑さが続きますね...
大阪府とOsaka Metroにより設置された「新モビリティ導入検討協議会」が主催するイベント「新モビFESTA in 南河内地域 自動運転バス走行披露会」が2024年9月16日(月・祝)に開催されました。会場は3箇所、大阪府太子町の叡福寺付近にある「太子・和みの広場」と河南町の「河南町多目的広場」と「道の駅 かなん」を使用し、同時並行で太子町及び河南町主催の「新モビマルシェin南河内」も開催。ステージイベントや地元名産販売などのマルシェや抽選会なども行われました。
当日は朝から晴天、そして猛暑日となり会場は大変な暑さに見舞われたほか、14時過ぎにはゲリラ雷雨が2回もやってくるなど大変でした。
●大阪府太子町「太子・和みの広場」会場
太子町の会場でバスの到着を待っていると、まさかの大型電気バス(EVモーターズ・ジャパン製)がやってきてポカ~ンとなりました。チラシにもある通り、2026年度より行われる自動運転バス実証実験で使用予定の小型電気バスが来る予定でした。小型バスは下記の記事をご覧ください。
大型車がでもええやん!と一般の方なら思われそうですが、大型電気バスは昨年デビューしており大阪シティバスの酉島営業所管内の路線で活躍中です。
これと同型車に自動運転用の機器を搭載したバスが会場に現れました。
なお、大型電気バスの自動運転の実証実験は既に開始しており、舞洲と万博会場となる夢洲を往復していますが時刻や運転日の詳細は非公開です。
大型バスに変更となったのは関係者だけでなく、開催日直前に2町の住民(小学生以下のお子様と親)を対象とした体験乗車の募集(抽選)もあり、小型バスでは乗り切れないため大型バスに変更となったそうです。ま、ある意味、大阪メトロのロゴを掲げた大型電気バスが旧金剛バスエリアを走る姿は最初で最後かも?しれませんし...
この後、出発式が行われるのですが、それを見てから移動すると河南町会場までに追いつかないため、ひと足先に太子町を離れました。
この会場にはステージのようなものもあり、ステージイベントや大人も対象としたジャンケン大会も行われ、勝ち残った大人には「たいしくんグッズ」がプレゼントされました。私は1回戦負け💦
さて、先回りして河南町の多目的広場に着きました。
多目的広場は河南町役場の西側、テニスコートの隣で普段は駐車場として使われているところです。曇天模様になりましたので、近くにある「かなんぴあ」付近で稲穂と秋祭りの幟を構図に入れて走行風景を記録しようとするも、直前で晴れてしまい逆光で撮れないことから会場近くで撮りました。なお、バス到着前からSPが続々やってきて警護にあたっていたことと、河南町会場は多くの来訪者もあり撮影の難易度が上がりました。バス到着前には来場者駐車場も満車でしたね。
行先表示器は「自動運転 試験運行中」となっていますが、今回は手動運転で大阪シティバスの酉島営業所が担当していました。
到着時はこのように大賑わいです。
多目的広場到着後にお披露目式典が行われ、吉村大阪府知事など来賓の挨拶が行われましたが、知事の時はマイク不具合が発生し、急遽司会者ブースで知事が挨拶をしました。
撮影タイムが設けられ、来賓の皆様がバスの前に整列しました。
式典終了後、直ぐにバスが発車となりました。
「道の駅 かなん」へ向かったお披露目走行のバスは直ぐに折り返し多目的広場へ戻り、内覧会が行われる予定となっていましたが、待てど暮らせど戻ってきません?
その間、ゲリラ雷雨に見舞われました。
道の駅で到着時に豪雨だったことと、道の駅が大変混雑していたそうで約30分遅れで戻ってきました。
到着後、15時30分まで内覧会が行われ、私も少しだけ車内を覗きましたが、自動運転機器は2023年12月に堺市中心部で行われたBYD小型電気バスの自動運転装置と同じものでし、その時と同じで運転席背面にモニターが設置されていました。
やがて終了時刻となり、バスは酉島車庫へ帰っていきました。
今回お披露目走行を行ったルートは下記の画像の通りです。
このルートは2026年度から実施予定の自動運転バス実証実験ルートをたどったものです(一部区間を除く)。
実証実験のルート案については過日当ブログで取り上げましたが、再度、大阪府公式の資料が閲覧できるリンクを貼っておきます。
あとがき
さて、旧金剛バスエリアは道路環境があまり良くないことから大型バスの運行が厳しくなっています。それでも金剛バスは大型バス(全長は短いタイプを使用)に拘り地域住民の足となり活躍してきました。
金剛ふれあいバス(4市町村コミバス)移行後に行われた法定協議会では、運行を受託している一部事業者から中型バスへ変更してほしい要望も上がるほどです。しかし多くの路線は引き継いだものの便数は大幅に削減されたことから、ラッシュ時は大型バスで無いと対応できない状態は変わりありません。
しかし、自動運転バスは11人乗りの小型電気バスで行う計画となっており、この辺は地元主体となっている4市町村地域公共交通活性化協議会とこのイベントの主催でもある新モビリティ導入検討協議会、そして委託先のバス運行事業者が連携を密にして話を進める必要が重要であると思います。
なお、この投稿を行った時点では令和6年度第1回4市町村地域公共交通活性化協議会の議事概要が公開されていないため、連携が取れているのかを把握できておりませんのでご了承ください。※傍聴に行けなかったため
いつもお読みいただきありがとうございます。
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