南海バスが保有していた日野ブルーリボンⅡ天然ガス(CNG)車。
メーカーラインナップには無い車両で、南海バスが特注しディーゼル車に後づけで天然ガス車仕様に改造した車両です。そのため、南海バスが採用した2両のみの存在でした。屋上の車体後方にガスタンクが備わっているのが特徴的です。三菱ふそうエアロスターも後方寄りにタンクを設置したMP37が大阪市バスや京都市バスなどあちこちに居ましたが、やはり南海バスのこの車はバスファンの間で注目されていました。
2022年にはスルっとKANSAIバスまつりでは車両展示されました。
この展示のためか、ホイールやステッカーなどの表記類も綺麗なものに仕立てられました。また、展示車となった堺250は世界遺産のフロントマスクも外され、この日以降の運行もマスクをつけるとこなく最期まで活躍しました。
車両データ
南海バス 堺営業所所属
型式 PKG-KV234N2改 2009年製造 2010年年式(初度登録年月)
①堺248 堺200か248 バスロケ車番 080248 2024年2月引退
②堺250 堺200か250 バスロケ車番 080250 2024年10月21日引退
天然ガス車はガスタンクのガス充填可能期限が設定されており、製造から15年となっています。タンク交換をすることも可能ですがかなり高額と聞いております。近畿エリアに近いところで三重交通にタンク交換を実施した車両がいましたが除籍済み。
ちなみに、この2両の充填可能期限は2024年10月21日となっていましたが、堺248は車検月に引退しています。
南海バスのガス車は外部施設でのガス充填のため固定運用でした。施設は堺浜にあるため、匠町方面での運用を軸に組まれているのも特徴的です。
なお、直近のダイヤ改正で堺250は朝だけ少し運行する運用が基本となり9時前には入庫していました。
2024年10月16日(水)の朝にいつもの15系統(三国ヶ丘駅前644発)と85系統(堺東駅前806発)で走った後、路線運用から外れそのまま引退となりました。
個性派の引退は寂しいものです😢
— 南海バス【公式】 (@nankaibus_info) 2024年10月21日
堺営業所所属の250号車が現役を退きました。
大変珍しい特注仕様の #天然ガス車 で、車体後方のガスタンクカバーが最大の特徴。
最近では2022年スルッとKANSAIバスまつりでの展示車両に抜擢されました。
長らくの活躍、お疲れ様でした‼️💐#南海バス図鑑 pic.twitter.com/zvPTuq2IJ2
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