南河内バスファンblog

ただの路線バスマニアです

[速報版]第2回藤井寺市地域公共交通会議【地域公共交通/コミュニティバス】

今日は地域公共交通会議のお話です。

傍聴者は退出時に資料回収とあったため速報版となります。

なお、資料回収指示は誤りと連絡が手元に届き次第更新します。

 

2024年(令和6年)12月2日(月)、藤井寺市役所3階会議室で開催された「令和6年度 第2回 藤井寺市地域公共交通会議」を傍聴しました。

www.city.fujiidera.lg.jp

会議は11時21分に閉会し傍聴者は若干名でした。

配布資料に基づき事務局及び猪井会長(富山大学都市デザイン学部/准教授)により進められました。

 

1.前回までの振り返り

 ※省略します

 

2.公共循環バスアンケートの結果について

 ここも藤井寺市公式ページにありますので内容は省略しますが、猪井会長が「アンケート回答者が公共循環バスを利用した住民及び高齢者が主となる偏りがある」と指摘がありました。なお、アンケート結果について委員からの質疑・発言はありませんでした。

 

3.運行エリアの検討について

 藤井寺市は日本全体の中でも面積が小さい市でもあり、どのように分けるのかが見ものでしたが、小学校区を活用し4つの地域に分けました。下記の図の通りです。

藤井寺市小学校区/出展:学区マップ ( school.mapexpert.net )

南北の境界は市内を東西に走る近鉄南大阪線が、東西の境界国道170号線(外環(そとかん)大阪外環状線となっています。面積の非常に小さい市ですが、大和川を越えた飛び地などもあります。区分けについても委員からの質疑・意見はありませんでした。そのため、猪井会長が「ここで議論が無いと次回1月の会議までに具体案が作成できない。」と危機感を持たせるような発言があったほか、逆に近畿運輸局の釈迦戸委員からは「エリア設定のために自家用有償にするのかなど運行形態を決めないと区域の話も進まないのでは。」という発言もありました。

 

4.運行形態案について

 事務局から運行形態に関する説明が行われました。いわゆる路線バス型、時刻は決まっているが予約が無ければ走らないデマンド型、そしてOsaka Metroのようなオンデマンド型の3種類についてメリット・デメリットや使用車両、運賃、便数、必要経費などの素案説明がありました。これも資料が届き次第詳細を記します。

 

ここから議論が活発になりましたがメモを全て書くと議事録状態になるため要点のみとします。そのため発言者等は省略しますが、太字は猪井会長の発言です。

 

3つの形態案にしたのは?

→輸送量の見込みが立っていないため示した

 

車両について

→デマンド及びオンデマンドであればタクシー会社の車両を活用する

→路線バスとなるとポンチョ及びハイエースの入手が厳しい状況になっている

奈良県広陵町ではハイエースが調達できず補助金を返還する事態となった

 

資料のマップに公共循環バスの記載がない

→路線網は形勢出来ているが便数が少なく誤認識とならないよう外した

→今後の会議ではマップに記載することになった

 

運賃・各種割引制度

→今後の会議で検討していく

→運賃は運行時間帯により設定する方向で検討

 

奈良県中和地区のオンデマンドバスの事例

→予約が非常に取りにくい状態

→直前にキャンセルが出た場合の対応(空車状態で運行)

 

大阪府豊中市のデマンドと定期定路線混用の事例

→デマンド型が基本だが、一部路線は定時定期運行(路線バスのようなもの)

www.city.toyonaka.osaka.jp

 

新たな交通の便数について

→1日8便、概ね1時間毎を想定

→オンデマンド型で1便あたり1.6人程度なら高い利用率

→1日あたり25人程度の利用だと路線定期型にするのが望ましい

 

予約締切のタイミング

→先ずは前日までとするのが望ましい

→慣れてきたら直前の予約も可能にするよう段階を経て進める

 

予約時の人数より実乗車の人数が減った時の対応

→収受するのは実乗車分のみで、人数差異による不足時等の市の補填は検討する

 

実験運行時の公共循環バスについて

→実験運行期間は検証効果が得られなくなる恐れがあり公共循環バスの運休が望ましい

 

アンケート結果では路線定期型の回答が多い

→デマンドで案を出し、豊中市のように定時定路線併用も検討する

 

(ここで「難しいなあ」と一部委員が声を上げる)

 

市の東西方向の移動手段がないため路線型を要望する

→東西移動に関しては定時定路線の検討も必要

 

最期に猪井会長がとりまとめ、デマンド型で案を次回会議までに作成することで締めました。

 

ということで、ダラダラ書きましたがこれでも多く端折ってます。

最初はだんまりでしたが後半は議論が活発になるもののギスギスした様子はなく、良い意味でざっくばらんに意見交換が出来たのではないかと思います。

 

ここまで話すなら路線バス型も視野にとなりそうな雰囲気ですが、猪井会長がデマンド型で進めましょうと言ったのは、藤井寺市の道路事情によるものです。

現在運行している公共循環バスはマイクロバス(三菱ふそうローザ旧タイプ)ですが、それでも通ることが出来ない道路が点在しており、北東地域など交通空白地帯が出来ている状態です。そのような地域もカバーするとなるとセダン型しか選択肢がなく、最初は前日までの予約で実験運行を行う案で調整することから、必然的にデマンド型になった次第です。

あとは先代リエッセが現在も製造されていれば話が変わってくるのでしょうけど...

 

とりあえず、今日はここまで。

資料が届き次第更新いたします。