南河内バスファンblog

ただの路線バスマニアです

関空で働く南海バスの電気バスについて【路線バス/南海バス】

過日、こちらの記事で書きましたが...

minamikawachi-busfun.hateblo.jp

 

2025年11月6日の運行開始初日よりターミナル間シャトルバスや立ち入り制限エリア路線等でも運用されました。

しかし毎日必ず動くわけでもなく、水素ステーション定休日の燃料電池バス運休日に代走するのも確実性はありません。撮影・乗車は運次第ですね。

 

私が訪問した日(水曜日)は朝からBYDの電気バスが動いていましたが、その前に到着したときにはエルガEVがエアロプラザで待機していました。トイレに行ってから戻るとエルガEVは姿を消しました。

南海バス BYD K8 2.0 ※筆者撮影

 

その後、エルガEVが「南海」表示でエアロプラザにやってきました。

恐らく、「ランプバス」運行の間合い待機でしょうね。

南海バス エルガEV ZAC-LV828L1

場所を変えて様子を見ているとエルガEVが動き出しました。

 

左車線走行でしたので第二ターミナル方面へ向かっていきました。

これはランプ運用ではなくアレだろうと思い再びエアロプラザ前で見ていると、連節バスフル稼働でも第二ターミナルからやってくるバスは超満員。もしかしてと思ったら、第二ターミナル始発の片道でエルガEVが登板しました。時刻表に無い特発便です。

折り返しで動くなら乗ろうかと思いましたが、回送でエアロプラザを後にし営業所方面へ走り去りました。

ま、万博開幕前に堺シャトル運用で乗車済みですから機会があればまた来ます。

 

さて、関西空港交通の新車セレガが来ないかと思うも結局出てきませんでしたが、見慣れないナンバーのエアロエースを第二ターミナルで見かけました。

関西空港交通 三菱ふそうエアロエース 2TG-MS06GP

2025年式の新車ですが6月登録でした。その割には見かけませんでしたね。

なお、セレガRも相変わらずご健在。この日はお昼ごろに難波へ向かっていきました。

関西空港交通 日野セレガR KL-RU4FSEA 2005年式

さらに「教習車」として南海バスのP尺エアロスターもやってきました。

南海バス 三菱ふそうエアロスター LKG-MP35FP

 

以上、関空の電気バスネタでした。

金剛ふるさとバス及び富田林市レインボーバス【路線バス/南河内地域】

2025年11月12日に河南町「かなんぴあ」で令和7年度 第4回 富田林市、太子町、河南町及び千早赤阪村地域公共交通活性化協議会が開催されました。久しぶりに傍聴へ行ったことと、今年度で色々と動きがありますので可能な範囲で簡潔に記したいと思います。

 

金剛ふるさとバス」は2025年12月21日にダイヤ改正を行います。

①北大伴線の経路変更※時刻や便数等は現行通り

府営富田林楠住宅建て替えに伴う周辺整備のため下図の通り北大伴線の運行経路が変更されます。

第4回広域協議会資料3より引用

今回は経路変更のみであり循環化ではありませんのでご注意ください。

なお、同線は工事の進捗状況によりますが下図の通り2026年春ごろに路線再編を実施予定です。詳細は次回2026年2月20日予定の広域協議会で協議予定です。

第4回協議会資料より引用 2026年春予定の再編

金剛バス末期に完成した転回場もお役御免? 筆者撮影

 

②東條線

こちらは第3回広域協議会で異議なしとして決まった事項です。

甘南備地区に大型バスの転回場が運用開始に伴い、南海バス担当便が甘南備まで延伸します。これにより現在の補完運行を含めた全16便の車両が大型化し、近鉄バス(レインボーバス)担当便が廃止されます。なお、現在の甘南備バス停は廃止東甘南備バス停が甘南備へ名称変更されます。

第3回協議会資料3より引用

また、路線名及び一部バス停名称が変更され「東条線」となります。

第3回協議会資料より引用

なお、時刻や所要時間については現時点で調整中ですので金剛ふるさとバス公式ホームページでのリリースまでお待ちください。

小型車で補完運行していた近鉄バスが同線撤退 筆者撮影

③喜志循環線のバス停移設について

下図の通り太子廻り循環の「太子町役場」バス停が元の位置に戻ります

第4回協議会資料より引用

周辺工事により現在は六枚橋付近に移設されたバス停が役場付近の元の位置に戻ります。

 

④富田林市レインボーバスについて

現在、東條線補完運行に使用されているレインボーバスが同線補完運行廃止に伴い、レインボーバスの運行本数が増えますが減便前に戻るわけではないのでご注意ください。

こちらもダイヤや便数などは今後、富田林市公式ホームページや広報で公表されます(予定)のでこまめにご確認ください。

なお、改正日はこちらも12月21日となります。

 

⑤その他

会議録が出るまで触れないでおこうかと思いましたが、昨今の状況により会議録公表まで時間がかかっていますので私がメモした範囲で触れておきます。

協議会終盤に富山大学の猪井准教授(協議会副会長)が万博レガシーとして実施予定の南河内地域での自動運転バス実証実験についてです。縦割り行政の悪い一例が出ていました。猪井准教授と府の新交通施策推進課の亀井参事(協議会委員)のやり取りです。

なお、自動運転バスは報道の通り販売会社の車両不具合が多発しており実証実験の開始時期は延期となっています。

 

猪井副会長

・自動運転バス実証実験について本協議会で情報共有を

 

亀井委員

大阪府Osaka Metroが全額出資し新モビリティ導入検討協議会を実施

・資料等は府ホームページで会議の動画も含め発信している

 

猪井副会長

・既存路線とルートが重複するのでどれぐらい影響するのか

・一緒に取り組むことが重要

次回以降、本協議会で情報の共有をお願いしたい

 

亀井委員

・新モビ協議会の方で協議は行っている

本協議会で諮るものではないから前述の通り資料等公開している

 

猪井副会長

・府とメトロが費用負担していることはありがたい

この場で協議するのではなく情報共有をお願いしたい

 

亀井委員

・新モビ協議会の委員でないものがいるためホームページで資料等を公開している

・必要に応じて判断し個々に回答する

 

と言うように本協議会にも関係するもこの場で共有はしないというスタンスのようです。猪井副会長は情報共有を求めているだけで本協議会で協議はしないと考えを述べており、亀井委員は質問の趣旨を理解していないのでしょうか。それとも使用車両の不具合問題等もあり、発言して質問された時の対応に自信がないのでしょうか

実証実験で使用予定のEVM-J社車両 筆者撮影※許可を得て撮影

ちなみに亀井委員は昨年度3月開催の協議会でも下記のような発言をしています。

「富田林市、河南町、太子町、千早赤阪村の首長の皆さんには基礎自治体としての在り方等も含めまして、今から南河内の未来の姿をどう描いていくのか、しっかりとご議論を深めていただき、3年後大阪府が確立いたします自動運転バスの技術、自動運転バスのバトンタッチの際に混乱等が生じないようにしていただきたいと思います。意見と言いますか、大阪府の自動運転バスの担当者としてのお願いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。」

※令和6年度第4回広域協議会会議録より抜粋(今回の発言と比較するため引用)

 

連携どころか実証実験後は4市町村へ丸投げのようです・・・。

 

やや消化不良気味で協議会が終わりました。

傍聴の身ですのでブログ等で発信するしかないのです。

 

次回の広域協議会は2026年2月20日の15時から開催予定(場所は同じ)です。

 

参考・引用元資料

www.city.tondabayashi.lg.jp

 

下記の資料も参考・引用しています 

www.city.tondabayashi.lg.jp

www.city.tondabayashi.lg.jp

www.city.tondabayashi.lg.jp

 

[rakuten:f273821-kanan:10000094:detail]

rakuten:f273830-chihayaakasaka:10000164:detail

 

南海バスの電気バスが関空内ランプバスで再始動!【南海バス/ランプバス】

2025年11月4日に南海バス関西エアポートがプレスリリースを行いました。

www.nankaibus.jp

www.kansai-airports.co.jp

 

大阪・関西万博の桜島駅シャトルバスで活躍した南海バスの電気バス(EV)。

ようやく再始動のアナウンスがありました。

なお、近鉄バスや阪急バスなどは既に一般路線での運行を再開しています。

 

今回の発表によると堺営業所に配置されていた電気バス6台(BYD製3台、いすゞ製3台)のうち4台(BYD製1台、いすゞ製3台)が空港営業所へ既に転属していました。和泉ナンバーを取得しましたが払い出しナンバー(和泉200か3011~3014)となっています。

BYD K8(ケーエイト) 2.0
いすゞエルガEV ZAC-LV828L1

これらの車両は大阪府補助金事業「万博を契機としたバス事業者の脱炭素化事業」(南海バスは令和6年度)の交付を受けています。このため一定期間は使用条件が定めれれています。

 

プレス資料によると国内の空港では初となる「ランプバス」への電気バス導入ともなり話題になりそうですね。しかし「ランプバス」はターミナルから離れて駐機している航空機利用者の移動手段であり、当該の航空機利用者しか乗車できません。

 

ちなみに同車は万博シャトル前に「堺シャトルバス」で約1か月走っており、その時のワンマン機器が残っていれば、もしかしたら間合い運用で第一~第二ターミナル間の無料バス等に入ってくれないかな?と願っています。

 

ところで、堺営業所に残るBYD製2台はどうするのか気になりますね。

 

和歌山バス・和歌山バス那賀の話題【路線バス/和歌山バスグループ】

(1)和歌山バス那賀の新車

和歌山バス那賀は2025年10月に新車を導入し同月下旬より運行を開始しました。

日野ブルーリボン/根来西交差点 ※筆者撮影

車種型式は日野ブルーリボン・2KG-KV290N4で947と948の2台です。

今年1月にも1台、いすゞエルガが入りましたが今回は日野ブルーリボンだけでなくストライプがいつもの青・橙ではなくピンクが基調となっています。これで大型ツーステップ(元阪急バス・西工MP前後扉)が退くかと思いきや2台とも運用に就いており、ここ最近動いていないエアロミディMKロングが気になるところです。

 

(2)和歌山バスの新車と復刻塗装

和歌山バスは2025年10月にいすゞエルガの新車を4台採用し10月31日より運行を開始しました。このうち2台は同社創業50周年記念事業の第一弾と位置付けています。

www.wakayamabus.co.jp

 

1.1960年代に活躍した南海電鉄スカラー

南海電鉄スカラー/三木町交差点 ※筆者撮影

こちらは1960年代に活躍した南海電鉄スカラーの復刻です。当時の社章も塗装ではありますが再現されています。

当時の南海電鉄車掌 ※筆者撮影

ナンバーですがこのカラーの車両が活躍した年代の数字で希望ナンバーを取得しています。

 

2.和歌山バス創業時のカラー

和バス創業時のカラー/三木町交差点 ※筆者撮影

このカラーですが和歌山バス那賀で日野レインボーRJ(除籍済み)がまとっていましたね。1976年の和歌山バス創業時に採用されたカラーが復刻されました。こちらもナンバーは和歌山230あ1976と創業年の数字を希望ナンバーで取得しています。

 

3.現行塗装

現行塗装/三木町交差点に ※筆者撮影

現行塗装のエルガも2台採用しています。

こちらは払い出しナンバーです。

 

いずれも運用は非公開で一般車と共通運用です。

なお、運用について関係各所への問い合わせは絶対にしないでください。

 

 

千早赤阪村コミュニティバスの話題【路線バス/千早赤阪村】

金剛バス廃業によるドタバタ劇から何とか途切れることなく運行を開始したコミュニティバス。このうち千早赤阪村コミュニティバスについて若干の動きがありました。

 

中型ノンステップバスの導入

中型ノンステップバス ※筆者撮影

塗装からし運行委託先の大新東による車両調達と思われますが現行型のいすゞエルガミオを導入しました。この車両はノンステップであるほか、運転士に万が一の事が起きた時に自動で停車するなどといったEDSS(ドライバー異常時対応システム)が備わっています。2025年10月頃から南海バスが担当する「金剛ふるさとバス」千早線(富田林駅前~千早赤阪村立中学校前間)の朝夕補完運行で運用されています。

 

村バスの中学校前~金剛登山口間

運行開始当初はマイクロバスの三菱ふそうローザが担当し、のちに元金剛バスのニッサンディーゼル中型ワンステップバスが走っていた「村バス」千早線(千早赤阪村立中学校前~金剛登山口間)ですが、こちらの車両が千早線補完運行で使われてきた三菱ふそうエアロミディという中型ワンステップバスが担当するようになり、行先表示が旧金剛バス仕様に改められています。

三菱ふそうエアロミディ(元京阪バス) ※筆者撮影

★車庫の様子

さて、2台の運行が確認できましたので第二?車庫を見ると...

ニッサンディーゼルRM(元金剛バス) 三菱ふそうローザ→ ※筆者撮影

残っていたのは元金剛バス1901号車のニッサンディーゼルRMと運行開始当初は中学校前~金剛登山口間で活躍していた三菱ふそうローザ(スーパーロング)でした。念のために過去に置かれていたところも確認しましたが、コミバス運行開始当初から補完運行で活躍していた日野ポンチョ(2ドア・ロングボデー)の姿がありませんでした。どうやら置き換えの対象になったようです。※個人的な推測です。

補完運行を担当していた日野ポンチョ ※筆者撮影

(補足)

千早赤阪村が府に届けを出している自家用有償旅客運送登録簿(近大交第9号)の自動車数は4台となっていますのでポンチョ離脱推定の根拠です。

バス停と稲刈り後の棚田 ※筆者撮影

rakuten:f273830-chihayaakasaka:10000063:detail

rakuten:f273830-chihayaakasaka:10000164:detail

南河内地域での自動運転バス実証実験が延期へ【路線バス/自動運転バス】

大阪府とOsakaMetroは2025年10月24日、南河内地域で行う自動運転バスの実証実験を延期することを明らかにしました。

www.osakametro.co.jp

news.yahoo.co.jp

 

先日、私もブログで触れたEVモーターズ・ジャパン(EVM-J)が販売した電気バス(EV)の車両不具合によるものです。

minamikawachi-busfun.hateblo.jp

 

この自動運転バスの導入計画は大阪・関西万博のレガシーという位置づけでもある肝いり政策でもありました。

 

2025年11月1日には大阪府河南町の「かなんぴあ」でパネルディスカッションが行われる予定ですが。。。

www.town.kanan.osaka.jp

 

万博開催前から準備を行っていましたが、今後の動向に注目です。

2025/3/29開催の新モビFESTA/太子・和みの広場

南海バスの電気バス、一部が和泉ナンバーへ登録替え【路線バス/南海バス】

桜島駅万博シャトルバスとしても活躍した南海バスの電気バス(EV)。

2025年10月17日に同社バスロケーションシステム(BUS-VISION)で堺ナンバーから和泉ナンバーへの登録替えが行われたと思われるバスロケシステム更新がありました。

万博シャトルバスの姿 舞洲東交差点付近にて ※筆者撮影

登録替えがした車両は4台。BYD製が1台といすゞ製が3台です。

 

BYDジャパン K8 2.0

堺230あ2503→和泉200か3011

 

いすゞエルガEV ZAC-LV858L1

堺230あ2504→和泉200か3013

堺230あ2505→和泉200か3014

堺230あ2506→和泉200か3012

 

いずれも和泉ナンバーですから光明池河内長野・空港営業所のいずれかに転属となる見込みですが、車両の特性等を活かすのであれば関西空港にある空港営業所への転属が濃厚であると筆者は予想しています。

 

これら同社の電気バスは2025年式で2025年3月9日に堺営業所の0系統「堺シャトルバス」でデビューし、ごく短期間でしたが一般路線で運行されました。BYD製は3台のうち1台だけが登録替えですので、残り2台は今後も堺営業所管内で拝めると思いますが、いすゞエルガEVは3台全てが登録替えですから光明池営業所にでも配置されない限り堺市内では事実上見納めとなります。

2025年3月9日デビュー日の様子 ※筆者撮影

ちなみに同社の電気バスは全車下記の補助金による導入です。

www.pref.osaka.lg.jp