友人から情報提供がありましたので記事化します。
現在、中津六丁目バス停前にある大阪シティバス中津営業所。
同社メインターミナルの1つ、大阪駅前からも近い好条件の場所にあります。
しかし国道176号線に面しているため出入庫のルートが限られています。
また、手狭なことと立地条件を活かし車庫が2層建てになっています。
この中津営業所が老朽化に伴い移転話が進んでいるそうです。
移転先は58号系統の上海老江バス停前、TOPPAN株式会社跡地です。
令和5年11月8日に開催された大阪市会決算特別委員会(第4回)議事録によると、太田委員より次のような質疑が行われました。
~太田委員~
大阪シティバスの営業所移転についてちょっとお伺いいたします。
大阪シティバスにつきましては、毎年大阪市からバスネットワーク補助金が支出され、令和4年度決算では7億3,000万円ほどとなっております。この大阪シティバスへの支援は、大阪市民の身近な移動手段としてとても大切なものと考えているのですが、先日、私の地元であります福島区への大阪シティバスの営業所移転の話が出てきましたので、それに関して質疑させていただきたいと思います。
現在、大阪シティバス中津営業所の建物が老朽化のために、これが今度、福島区海老江のTOPPAN株式会社工場の跡地に移転してくると。この移転の話が大阪シティバスの親会社であるOsaka Metroにより予定されているんですけれども、この移転の話を地域住民に広く説明されたのが10月13日、先月の13日ですね。もう11月から工事しますということで、10月の下旬には草抜きとかそういうことが始まったんですね。これ、地域住民の方が、えっ聞いてないぞ、納得できないぞということで、私のほうに相談がありました。
現地では今でも阪神高速淀川左岸線の工事車両が多数通行している状況がございまして、さらに路線バスの営業所が移転してくるということで、住民の方々は、説明が遅かったこともさることながら、交通量の増加による危険性が増すのではないか、また、バスの振動あるいは排ガスの臭気など環境への影響が発生するのではないかと不安を抱かれ、工事の中止を要望されています。
大阪市としては、常日頃から住民の安全・安心を第一とされていると思いますけれども、今回の件に関して大阪市の考えをお伺いいたします。
これに対し市の担当部署は
~岡田都市交通局監理担当課長~
大阪市といたしまして、住民の安全・安心は第一であると考えており、Osaka Metroに対しまして、今回の大阪シティバス営業所移転に伴う地域住民への影響に対する対策をしっかりと検討し、これまでの説明に丁寧さを欠いたことも含めて、住民の方々の理解を得るために最大限の努力を払うよう伝えたところでございます。
Osaka Metroからは、地域住民の安全・安心の確保の観点から、住民が不安を抱かれている交通量増加や振動・臭気などに対する対策を検討していくと聞いています。以上でございます。
と、答弁しています。
~太田委員~
ありがとうございます。
これは、もうTOPPANという民間が民営化されているOsaka Metroに土地を、30年の賃貸借だったと思いますけれども、やり取りしてるわけですので、これは大阪市からどうこう言えることでは当然ないんですけれども、やっぱりシティバスというのは公共性の高い事業ですので、周囲にお住まいの方々との信頼関係というのを大切にしてほしいと思います。
聞けば、大体80台くらいのバスが出入りすると。それも早朝の5時頃から深夜0時頃までとのことですので、住民の皆様の安全・安心を第一にとなりますと、排ガスや騒音・振動など周辺に与える影響は大きいと思います。Osaka Metroには、今後同じような案件があった場合には、その海老江の件じゃなくてでもですよ、ほかの場所でも同じようなことがあった場合には、事前に地域の方と広く相談して信頼関係を構築しながら進めていかれることを要望しておきたいと思います。
確かに住民からすれば淀川左岸線の工事だけでも不安でしょうし、そこへバス営業所も移転してきて毎日早朝から深夜まで機能するわけですから反対意見が上がるのも理解できます。
悩ましい問題ですね。
ところで、港営業所復活話はどこへ?
おしまい