いつもありがとうございます
2023年10月19日に
第2回 4市町村地域公共交通活性化協議会が開催され
私も傍聴に行ってきました
受付開始前に尋ねると
前回も多くの傍聴者が来られ
今回も定員を超える傍聴になる予想とのことでした
30名定員のところこの日は60名でした
では、協議会で出た情報を載せていきます
資料は既に富田林市公式ホームページで入手可能です
↑私的に作成した非公式なものです※関係各所への問い合わせは絶対にしないでください
【近鉄バス担当】
①喜志循環線 喜志駅前~太子町役場前~葉室~喜志駅前
運行時刻:6時台~20時台
運行回数:15循環程度※概ね1時間に1本
②阪南線 喜志駅前~近つ飛鳥博物館前
運行時刻:6時台~19時台
運行回数:喜志駅ゆき15便程度・博物館ゆき14便程度※概ね1時間に1本
運行時刻:6時台~19時台
運行回数:11循環程度※概ね1時間に1本
【南海バス担当】
④千早線 富田林駅前~千早赤阪中学校前
運行時刻:6時台~20時台
運行回数:富田林駅ゆき12便程度・千早赤阪ゆき12便程度※概ね1時間に1本
備考:便数確保の観点から現行区間から短縮及び一部系統は廃止
⑤東條(とうじょう)線 富田林駅前~こんごう福祉センター前~富田林駅前
運行時刻:6時台~20時台
運行回数:12循環程度※概ね1時間に1本
備考:便数確保の観点から現行区間から短縮及び一部系統は廃止
協力事業者に依頼する5路線
どの路線も1時間に1本程度となり
予定通りコミュニティバスのような運行形態になります
なお、千早線及び東條線は便数維持のため区間を短縮します
当然、これでは朝夕ラッシュ時等はさばけませんよね
特に阪南線やさくら坂循環線は
5路線の中でも1日(平日)350~450人程度の利用があります
そこで次の通り各自治体レベルで補完運行を行う計画です
また、5路線以外の代替交通についても各市町村ごとに触れていきます
先ずはイメージ路線図です
こちらも私的に作成しました
↑私的に作成した非公式なものです※関係各所への問い合わせは絶対にしないでください
こうやって見ると充実しそうな気もしますが
あくまでも必要最小限の運行計画で検討しています
※用語※
自家用有償旅客運送とは
バスやタクシーのみでは十分な移動手段が提供されない過疎地域等において
住民等の生活における移動手段を確保するため
国土交通大臣の登録を受けた市町村やNPO等が
自家用車等を用いて利用者から運賃を頂きで運行する仕組み
↓京都府福知山市のものがわかりやすいのでご覧ください
市町村ごとの検討・計画
①太子町エリア
対象となる金剛バス路線
太子線 喜志駅前~春日~太子町役場前~上ノ太子駅前
太子中央循環線 上ノ太子駅前~聖和台~太子町役場前~葉室~上ノ太子駅前
畑・平石線 上ノ太子駅前~太子カントリー倶楽部前・平石
運行区間や経路、車両など詳細は明かされませんでした
自家用有償旅客運送により廃止路線の運行を検討中です
上ノ太子駅と太子地区、役場地区、畑地区を結ぶ計画です
資料に記載の無い太子カントリー倶楽部や平石は構想から外れると思われます
2020年6月という苦境なタイミングに
町内の交通網を充実させた経緯もあり
4市町村の中では一番困惑していると思います
太子町エリア代替対象外路線・区間※推測
畑・平石線 畑薬師山公園~太子カントリー倶楽部前・平石
②河南町北部エリア
喜志駅及び富田林駅と大阪芸大や阪南ネオポリスという住宅地を結ぶ
金剛バスの中でも利用者も多く幹線的な路線のエリアです
阪南線 喜志駅前~近つ飛鳥博物館前
1日あたり430人と利用も多く1時間1便では需要に対応できない見込み
そのため近鉄バスの運行が無い時間帯
特に19時台以降の帰宅時間帯を中心に自家用有償旅客運送で補完
大型バスでの輸送を行いたいとのこと
(北大伴線 富田林駅前~北大伴※富田林市内完結路線)
交通空白地域を走る路線
自家用有償旅客運送の区域拡大(富田林市乗り入れ)により運行
なお、途中重複する北大伴線と一体的な運行を富田林市と協議中
使用車両:路線バス車両(定員11人以上)
運行時刻:6時台~20時台
運行回数:1日8便程度
②河南町南部エリア
山あいにあるさくら坂住宅団地と駅を結び1日370人程度の利用
1時間1便では需要に追いつかないと想定されるため
自家用有償旅客運送で近鉄バスを補完する
この路線も大型バスでの運行を検討してるとのことです
なお、時刻や回数の明言はありませんでした
河内(かうち)線 富田林駅前~北加納~河内・平石
ローカル路線であるものの廃止すると交通空白地域となる
自家用有償旅客運送で代替となりますが
平石地区は現行1日2往復ですが河南町やまなみタクシーが
かなんぴあを起終点とし既に運行されており
今回は河内系統のみ代替となります
使用車両:路線バス車両(定員11人以上)
運行時間:7時台~19時台
運行回数:1日4便程度
白木線 富田林駅前~河南町役場前~東水分・グロワールゴルフ倶楽部前
こちらも廃止されると交通空白地帯が出るため
自家用有償旅客運送の区域拡大(富田林市及び千早赤阪村乗り入れ)で
運行を行う計画です
使用車両:路線バス車両(定員11人以上)
運行時間:6時台~20時台
運行回数:1日4便程度
河内線 北加納~平石
白木線 水分~グロワールゴルフ俱楽部前
公式な言及はなかったものの
この路線のうち今年開業した新規系統のグロワールゴルフ倶楽部系統以外は
他路線やかなんちゃんバス、やまなみタクシーがあるため構想に入らなかったと思われます
④千早赤阪村エリア
5路線の対象になりましたが便数を維持するため
そのため南海バスが運行しない時間帯を中心に
自家用有償旅客運送により補完することとしています
使用車両:マイクロバス又はワンボックスカー
注意事項:村からの移動を優先するため富田林駅前~森屋西口間のバス停は通過
注意事項に関してですが区域拡大で富田林市及び河南町と協議しなければなりません
そしてマイクロバス若しくはワンボックスカーですから
現行通りのバス停に停車となると特に駅前発は村民が乗れなくなる恐れもあり現時点での計画で富田林市及び河南町内は全て通過という案です
協議会でも質問があがり、河南町と協議・再検討課題となるようです
千早線 千早赤阪中学校前~金剛登山口
村内単独での自家用有償旅客運送による運行を検討
なお、楠公誕生地系統及び水越峠系統は代替無しで完全廃止と明言がありました
河南町南部エリアで検討されていますが
こちらは河南町南部エリアのところで触れた内容の通りです
千早線 森屋~楠公誕生地前・水越峠
白木線 水分~グロワールゴルフ俱楽部前
⑤富田林市東南部エリア
富田林駅前~福祉センター東口~甘南備・吉年・サバーファーム
沿線に学校や福祉施設があり、ラッシュ時輸送の需要もあることから
南海バスを補完する形での運行計画を検討中
その他、甘南備方面と休止中のサバーファーム方面は
富田林市交通会議と連携し協議を行う予定
とありますが
第3回の富田林市交通会議資料を見る限り
こちらの広域協議会に投げているようにしか思えず金剛バス廃止問題が浮き彫りになる前から進めている交通空白地域対策
彼方上、南旭ヶ丘町、藤沢台七丁目地域の実証実験等で
手が回らないのが現状何のかもしれません
富田林市交通会議の次回開催は未定であり
広域協議会により決定するとありますので
具体的な話はこれからかもしれませんね
北大伴線 富田林駅前~北大伴
乗合タクシー若しくは石川線で自家用有償旅客運送を検討中している
河南町との協議を含め検討とありました
一方、河南町エリアをご覧の通り具体的な素案が出来ており
北大伴線も一体として協議することを表明しています
富田林市東南部エリア代替対象外路線・区間※推測
富田林駅前~中佐備~滝谷不動前※毎月28日のみ運行
この2路線は循環線は休止中、滝谷不動は臨時的な路線のため
生活路線でないことから代替無しの完全廃止を検討
ただし、富田林市交通会議において
特に滝谷不動は近鉄滝谷不動駅から離れており
徒歩ルートが交通量も比較的多く安全に歩けないという意見が出ていました
協議会での主な質問事項
①太子町への質問
車両について現行との比較は
金剛バスと同程度の車両で運行することを検討
金剛バスの運賃は他エリアに比べて安いため運賃改定すべきでは
運行開始までの期間が短いため当面は金剛バス運賃を適用
値上げ等については今後検討する
②河南町への質問
朝夕ラッシュ時の便数は現行とどう変わるがどう対応するのか
厳しい時間はかなんちゃんバス等を活用することを検討(区域拡大)
千早線の自家用有償旅客運送における町内通過問題について
千早線の直通区間については河南町で再検討
③広域会議(この4市町村協議会のこと)への質問
市民の代表でもある市議・府議への説明や聴取は
広域協議会や単独協議会、交通会議の資料や議事録はホームページで公開
議会へは各市町村で報告している
④千早赤阪村への質問
5路線の運行についてどこが運営するのか
自治体コミュニティバス方式となる5路線については本協議会が運営を行う
最後に
次回の協議会について
第3回 4市町村地域公共交通活性化協議会(広域協議会)
開催予定日 2023年10月26日 14時 場所は今回と同じ
●5路線及び5路線以外の運行内容の決定
(運行形態、運行態様、路線や区域、使用車両、運行計画、バス停、運賃、運行事業者等)
恐らく次回の協議会で金剛バス廃止に係る案件での開催を終えると思います
運行開始の30日前までに手続き等を済ませなければならず
本当に時間の無い状況の中、減便とはいえ公共交通が確保されることを
心よりお祈り申し上げます
最後までお読みいただきありがとうございました。