2025年3月31日をもって新規発売及びチャージを終了し
2025年8月31日でカードの利用を終了することを発表しました
2016年に導入した「なっち」は
プリペイド方式のみの機能で定期券や企画券等の搭載は不可でした
チャージ時にプレミアが付くのみとなっており
登場時点では既にPiTaPaが採用されており
後に「ICOCA」など全国交通系ICカードの相互利用にも参加しました
2022年10月31日まで運用していた乗継割引も
「なっち」に限らず全国交通系も含め適用されていましたし
利用率の低迷に繋がった一因もあるのではないかと思います
※乗継割引は廃止済み
今後、割引の恩恵を受けるのであれば「PiTaPa」となりますが
このカードはクレジット扱いのため入会には審査が必須であり
全国交通系ICカードへシフトする方が多いものと思われます
※PiTaPa利用額割引は1か月の」請求額が3000円を超えた額に対して約1割引き
※PiTaPaは登録型割引もあります
和歌山バス及び和歌山バス那賀の「kinoca(キノカ)」のように
割引やポイント制度、定期券や企画券の搭載などがあれば
お得感もあり利用率が保たれていたかもしれませんが
私もそうですが何枚もICカードを持つのも嫌ですしね
「なっち」終了に伴う弊害として
下記の自治体が独自で行っている助成事業に影響が出ます
①和泉市
いずれも年度ごとに助成内容が検討されるため
今年度で終了の可能性が高いのですが
特に千早赤阪村では旧金剛バスを引き継いだ路線のうち
「千早赤阪村営バス(村バス)」の運賃が
千早赤阪中学校で分断された千早線の関係で
物凄く低廉(富田林駅起点の運賃)となっており
初乗りが30円という異例な対応となりました
(運賃表は下記のリンク先にあります)
引き継ぎ前から4市町村協議会で問題視されていましたから
今後「金剛ふるさとバス」と一体的に見直されることでしょう
※引継ぎ期間が非常に短かったため検討するいとまが無かったのでしょう
ここで4市町村協議会(法定協議会)についても記します
令和6年度 第1回の法定協議会が8月23日に実施されました
議事録が9月7日時点で上がっていないことと
体調不良により傍聴できなかったため資料だけでの記事となりますが
今回は昨年度の収支率や利用率の具体的な数字や
今年度の国からの補助金交付と地域公共交通計画についてが主な内容です
その中で沿線住民及び利用者を主体としたワークショップの開催や
アンケートの実施などが行われます※アンケートは開始済み
まら利用促進案も出ておりスマホ定期券のシステムを活用した
1日乗車券の発売も検討するようです
なお、全体の収支率は48.7%と比較的好調な方だと思います
路線別にみると阪南線が65.6%、さくら坂循環線が57.8%とで
逆に北大伴線と河内線が10%台と低迷でした
今年度は昨年度の事業を維持しましたが
来年度は数値なども含めそれなりな改正が行われると思われます
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